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ラスベガスのホテルは、単なる宿泊施設ではありません。あれは、「テーマパークを繋ぐ秘密通路」です。
ホテルとホテルの間がほとんど連結されているおかげで、気づけば私はラスベガスにいながら、エッフェル塔のあるパリに瞬間移動し、次の瞬間にはゴンドラの船頭がカンツォーネを熱唱するベネチアの運河に漂流していました。

特に「ベラージオ」のフロント近くの植物園は圧巻です。ここは、疲労困憊の隊員(研修生)たちが、一瞬だけ「ああ、ラスベガスに来てよかった」と現実逃避できる、唯一の癒やしスポットです。まるで「気づき300個」のノルマから解放される、夢のオアシスのよう。
しかし、この夢のような街には、恐ろしい「金銭感覚破壊兵器」が潜んでいます。そう、食事代です。
研修で歩き疲れた体に染み渡るはずのハンバーガーセットが、レストランではまさかの1万円! 地元のチェーン店ですら、ポテトとドリンク付きで3,000円。

「ハンバーガーひとつに、日本の高級ランチ分の費用を支払う…。これがラスベガスなのか…!」
私は思いました。この街では、ハンバーガーは主食ではなく、「金色の延べ棒を挟んだ芸術作品」として扱われているに違いないと。
そんな戦場で、救世主のように現れたのが、イタリアテーマのマーケット「EATLY」です。

「ここなら…ここならあるはずだ!」
私の眼が光りました。そう、念願の生ハムです! しかし、神は試練を与えます。生ハム単体での販売はなし。パンに挟むサンドイッチ限定という、生ハム愛好家への試練。
泣く泣く生ハムを諦め、目の前でシェフがパスタを茹でている別のレストランへ。ボロネーゼを注文。熱々で美味しい!…のですが、お会計はまさかの7,000円。

さらに追い打ちをかけるのが、チップ制度のインフレです。前回15%だった最低ラインが、今回は最低18%に跳ね上がっていました。
「チップまで上がっているだと!?」
もはや、ラスベガスでの食事は、料理の代金、税金、そして「チップという名の強制寄付金」の三重苦。食事を終えても、戦いは終わりません。
どんぶりの底に「戦いはまだつづく」とあったのは、ラーメン屋だけでなく、このラスベガスの街全体に捧げられたメッセージだったようです。私の財布と、生ハム探しの旅は、まだまだ終わりそうにありません!
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